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2009年3月22日 (日)

満足・・・

         男は右巻きのシングルハンドルを回しながら 《満足》 だった。

                    『あなたはそれでいいの』

                        『いいって?』

                      『満足かって事よ』

                    『それは俺が決める事だ』

                           ・

                           ・

                           ・

                      『聞いてどうする』

                    『どうもしないわ・・・でも』

                       『でも?なんだ』

                その後 女が何と言ったか覚えていない。

        釣りをしてる時 時々だが昔のたわいもない会話が脳裏をかすめる。

                  話自体のストーリーも覚えていない。

              しかし このフレーズだけは耳に付いて離れない。

                   別にどうって事ない女だった。

            時々飯を喰い、時々酒を呑んだり ただそれだけだった。

                 いわゆる 経緯(いきさつ)も曖昧で

            それ自体が男にとっての状況証拠をカモフラージュする

                   防衛本能だったのかもしれない。

                     男が 聞いてもいないのに 

                         『秘書よ』 

                         と言った。

              言った女の顔にはプライドめいた自信があった。

                        女の自信?

                 男は瞬間的な匂いを感じ獲っていた

           一般的にはフェロモンと称されている 《匂い》 であるが

        どこそこのブランドから新発売された 科学的なフェロモンじゃなく

                    目から溢れ出すフェロモン

                    鼻から溢れ出すフェロモン

                    唇から溢れ出すフェロモン

                    個人により さまざまである。

          おそらくこの女の場合は、秘書という言葉を相手に発する事で

                    自信めいたエクスタシーを感じ、

             相手より優位に立とうとする自己顕示欲が旺盛になり

          この女にとっての最高のセックスアピールを放出するのだろう。

         昔 某国の元大統領夫人も自己顕示欲の塊だったと記憶している。

                  自分で言うんだから秘書なんだろう。

                ただそれがどうであれ男には関係ない事だ。

                  一度だけ 《聞いた?》 事があった。

              『秘書なんだからゴルフにも付いて行くんだろう?』

                       『ええ 行くわよ』

                     『大変だな。 持ち物は』

               女は きょとん とした顔で男を見ていたが

                   持ち物の意味が解ったらしく

               見る見る内に女の顔が真っ赤になっていく。

                    ウブだから赤くなったのか?

                  ズボシだったから赤くなったのか?

                その年で、前者であることはないだろう。

               G-SHOCK 右上のライティングボタンを押す

                  横長の文字盤が淡いグリーンになり

                         【AM 3:26】

                 男は 『時間だな』 と、誰に言うでもなく

             背後にそびえる広大なジグソーパズルに目を向ける。

               降りてきたパズルを 《チラ》っと見ただけで

                    すぐさま 左方向に頭を向け

                  目だけを左右ジグザグに動かした。

                    男のこだわりなのだろう。

                《来た道とは別ルート》 を選択している。

        両手をいっぱいに広げ 足を胸まで引き上げながら よじ登っていく。

                       1_img_4075

   安物のスパイクならピンが抜けたり ブーツの中で足が悲鳴をあげているであろう

        男はダイワのスパイクに 安心を預けながら しかも全力で登っていく。

               最後は堤防の上に両手を乗せ 一瞬低くなった

                         次の瞬間

          肩甲骨から肩にかけての筋肉が異様なほどに盛り上がり

                                MAZUME REDMOON がキツそうにしている

                    圧縮したスイッチを解除した

           強靭な脚筋と大胸筋の力により音もなく堤防の上に着地する。

                      呼吸の乱れはない。

          風が変わったのか 木蓮の甘い香りがない事に男は気付いた。

                       満足であった。

             先ほど《妄想》途中 JEEP君に電話しましたが

                    釣りに出ているそーです。 

              今頃は【満足】する結果が出たか確認します

                           ・

                           ・

                           ・

               ('。' 9"---

           彡 彡 (((ノ; ̄д)ノ彡 彡 爆風だそうです

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コメント

①別にどうって事ない女だった。
②呼吸の乱れはない。

このフレーズ…ワイルドです d(-。・。)good!!

このお方ならば、今宵の爆風も...

③それがどうであれ男には関係ない事だ。

って感じになるんですよねぇ(-_☆)キラーッ

投稿: | 2009年3月22日 (日) 03時40分

↑ 
名前入れ忘れました...(;´▽`lllA``


あなたのノベルファン①号です(笑)

投稿: JEEP | 2009年3月22日 (日) 03時43分

ディープな世界に浸ってますね。
前回も好評!?だったし、今回も、そして次回作も…。

投稿: たけぞう | 2009年3月22日 (日) 11時07分

JEEP君>マジっすか。
僕にとって釣りに行けない時の、ひとりエッ○みたいな感じです。
ってことは、僕のひとりエッ○のファンて事か・・・なんだか微妙

投稿: ひろ | 2009年3月22日 (日) 11時54分

たけぞうさん>妄想ですから、なるべく自分と反対の設定になっちゃうんで、ついついディープな深みに・・・
一応、次回作も頭ん中にはチラチラしてます。お暇があれば・・・いつアップできることか・・・

投稿: ひろ | 2009年3月22日 (日) 12時03分

その爆風の中、逃げ帰ってきました…

まだまだ軟弱ものです(笑)

漢であるなら…

『こんな風など関係ない事だ…』

と言い捨てたいもんです(笑)

投稿: 糸(株) | 2009年3月22日 (日) 13時14分

糸さん>風のせいにはしたくないけど、ほんと釣れんよね~。
ひょっとして、正真正銘のハズレ年・・・いやいや勘弁だわweep

投稿: ひろ | 2009年3月22日 (日) 18時26分

素晴らしき妄想の世界。。。
この作品の中では、なぜか異彩を放ってしまうダイワのスパイクが面白い感じです。
春の天気はまだまだ不安定ですね。

投稿: Jun | 2009年3月22日 (日) 18時27分

Junさん>作品だなんて とんでもないすよ。あくまでも妄想そのものなんで・・・
ダイワのスパイク・・・もうちょっと《つっこんで》描写したいんですが 【呑んだ元気の思いつき】なんで中途半端みたく・・・coldsweats01

投稿: ひろ | 2009年3月22日 (日) 20時49分

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