« そば処ののれんを出し、本業はお餅やで片手間でラーメンを・・・ | トップページ | 深夜の鳥そばなう・・・ »

2010年11月 1日 (月)

狩猟の始まり・・・ディレクターズ カット版

                          エンジンキーを切ると自動的にルームランプが点く。

             5秒ほどでランプは消え 一気に闇が襲ってくる

              更に目を閉じ 5秒・・・・・ 闇に包まれていた

              “もう少し もう少し”って誰かが囁いている・・・

                      そんな気がした。

                 スーっと目を開けると 少し左に

        ナトリュウム燈だろう オレンジ色の外灯が虫達を集めていた。

            男は左腕のG-SHOCKのライティングボタンを押す

                        【AM 2:06】

      別にコレといって 男の好きなアイテムではないが、コイツを使い始めて2年。

                       1_img_0347

            

           文字盤も小さいし周りの4つのボタンも操作しにくい。

          以前使ってたセイコーランナーズの方が遥かに使いやすい。

               全てにおいてG-SHOCKより使いやすい。

             しかしながら1点だけ 対水圧だけは勝っている。

           若いライバルは【10BAR】に対し老計ながら【20BAR】

        水仕事や水泳・ジェットスキーには使えるがスキューバには不向き。

                      2年くらい前だろうか?

               『スキンダイブくらいなら使えるだろう』と思い、

                     何気に手に取った・・・

                     “なんだ? こいつ?”

              完成し尽されたランナーズの感触とは別物・・・。

                   扱いやすい女とはやはり 違う

                       たかだか時計だ

                  しかも一万円もしない安い時計だ

                   《いわゆる キリ》って奴さ・・・

                      利き手に時計を包み

              男は文字盤に親指を当て 力を込めていった

                    上腕二頭筋は眠っているが

               とう側手根・尺側手根筋から隆起が始まり

                    三角筋に伝わったときには 

                 男が瞬間的に意識を強めたせいか

           背面部の広背筋から僧帽筋にかけてがピークを迎える。

                      一瞬だったと思う・・・

                店の女性店員が男?を感じ取ったのか

                   気配の方へ 目だけを動かす

                  その時に男は狂気を消していた。 

                  文字盤は悲鳴を上げることもなく

                     男を じっと 見つめている

          又、戦車のキャタピラくらいの硬いベルトもキライではなかった。

                        1_img_0349

               即買いではなかったが、目が合ってしまった。

                  美人に会った時の感じに似ている。

               お互い 一瞬 目を合わせるが 逸らしてしまう。

         一呼吸おいて 相手のいそうな場所に目をやると又、目が合う

                 『やぁ!』って、美人には近づき難いが、

              時が相手なら なお更 無言で近づかなければ・・・

               水洗いし大事に使う なんて事は一切せずに

                    男の道具として使うだけである。

           壊れたら又、別のを買えばいい。未練なんてサラサラない。

      たまに 外すのを忘れナイロンタオルでボディーを洗ってる時に《気づく》

                       そんなもんだ。

   ドアロックを解除し 右肩をあて もたれるように上半身だけを風にさらしてみる。

                   ちょっとだけ 風を吸い込んでみる。

                         少し・・・少し

           舌の奥で喉をふさぎ 肺に入った風を少しづつ 出してみる。

                       南西の風だと思う。

              その風上に 木蓮の花が咲いているのだろう。

               ほんの少し 色のついた香りが鼻腔に残る。

                    男は思い切って出てみた。

                    身長 178cm 体重68kg

                     年の頃は35才頃だろう

          テットオムの黒いハイネックシャツにレッドペッパーのストレート

           皮ベルトはクロムハーツ バックルはミリタリータガー

            おそらく合わせているのだろう CHクロスがさり気ない。

                       1_img_0350

               これがフィリグリーだったら台無しである。

              靴にいたってはローファー系のモンターナ

             髪は漆黒のように黒く クールカットにしている。

           テットオムを脱ぎ 黒い BODY WILD のTシャツになると

                       1_img_0353_2

                         着痩せするタイプなのであろう、分厚い胸板がむき出しに

                  上腕二頭筋から手首にかけてのラインが 二等辺三角形のようだ。

       胸板から腹にかけては ワンサイズ小さ目の BODY WILD のせいか

        同じ年頃の管理職達とは明らかに違う 刃金のような締まり具合だ。

                   15℃とはいえ 深夜2:00すぎ

           さすがの男も上だけは防寒ジャンパーのジッパーを上げた。

              そして マズメレッドムーンネイビーを一瞬で着る。

             羽織ってからジッパーを上げるまでの動作が一連だ。

               男の背中をみると ルアーケースが外してある。

         男にとって 背中のケースなど無用の長物でしかないのであろう。

                事務的にアブガルシアとイグジストをセットし

         イグからイエローの4lbPEを出し RS-732ULS のガイドに通す

                    トップガイドからの4lbを摘みフロロの3.5lbに ノットを組み込む。

                                                  1_img_0351

                            男は一点だけを見つめ器用に指を動かしている。

               十分に絞め込んだあと 余分なラインをポケットからの鋏で切り取る。

                            切りくずは小さいビニール袋に入れてしまった。

                   男が仮に、切れっぱしを捨てる姿を想像してみると 実に滑稽だ。

                                               全く 絵にならない。

                           そんな妄想をしてる間に 男は 3.5lbの端を掴み

                                               3回腕を広げた。

                                            いわゆる《3ヒロ》である。

                       通常なら《1ヒロ》までであるが、おそらく男のこだわりだろう・・・

         2gの“めばる弾丸”をノーネームノットで絞め込み 余分な切れ端を切ろうとした

                                                        『あっ』

                       木蓮の甘い香りが背中から漆黒の髪にかけて男を揺らした。

                                                       『ちぇっ』

                     左手には小さいビニール袋が甘い香りだけを入れて揺れていた。

                    ビニール袋のチャックを締めレッドムーンの右の胸ポケットに入れ

                                                 6LEDを首に掛ける

                      ライトはまだ点けない

                                 シューズケースから ダイワのスパイクを出す。

                        近くには民家もあり音が出ないよう そっとスパイクを履き

                                                静かにリアドアを閉めた。

                 10歩ほど歩くと広大なテトラ帯が広がり 無限の可能性を秘めている。

                男は外灯の下に立ち 左から右にかけて ユックリ頭を動かしている。

              完全なる闇夜であるが、夜目の利く男にとって

                                   ジグソーのように並べられたテトラ帯でも

                           軽いウオーミングアップ程度のパズルである。

                       1_img_0117

                                             下る道順は決まった。

                                               狩猟の始まりである。

|

« そば処ののれんを出し、本業はお餅やで片手間でラーメンを・・・ | トップページ | 深夜の鳥そばなう・・・ »

妄想」カテゴリの記事

コメント

178cm 35才
なんでやねん!!impact

投稿: ぱぴ | 2010年11月 2日 (火) 00時10分

ぱぴさん>あこがれ あこがれ・・・up

投稿: ひろ | 2010年11月 2日 (火) 01時08分

((( *~∇~)爻(~∇~* ))) オヒサシブリです。

これを待ってましたよ(笑)

ダンディーですねェ。そのワイルドさに久しぶりに触れさせて下さい。

投稿: JEEP | 2010年11月 3日 (水) 22時08分

JEEPくん>触んじゃねぇ~sign01

勃●upするぜぃ 〓Э…

投稿: ひろ | 2010年11月 4日 (木) 04時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« そば処ののれんを出し、本業はお餅やで片手間でラーメンを・・・ | トップページ | 深夜の鳥そばなう・・・ »